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『働き方改革』 が生んだ 『フラリーマン』


今、政府が取り組んでいる『働き方改革』について、本当に今の日本に適している改革なのかは、議論も別れるところだろう。

厚生労働省のいう「非正規雇用の処遇改善」「賃金引上げと労働生産性向上」「長時間労働の是正」「柔軟な働き方がしやすい環境整備」など9つの分野について議論を進めているわけだが・・・・

私も、大手企業のサラリーマンだが、賃金は20年前に比べれば随分と手当ても減ってしまい収入も横ばいのままだ。

毎月の給料も、残業代が入ることで生活も潤っているのだが、もともと、わが社は残業にうるさくあまりすることはない。

そんな私たちは、定時で終わると九州と言う土地柄もあり、すぐに飲みに行ってしまうのだ。

私たちは、だいたい焼酎を飲むのため、2,000円~3,000円あれば十分に飲めるわけだ。

そんな、私たちにとっては、時間ができれば更に飲みに行く回数が増えてしまうだけだろう。

最近では、会社帰りに博多駅周辺でポケモンGO!!をしている人たちも多いようです。

そんな人たちを今は、『フラリーマン』と呼んでいるらしいです。

『フラリーマン』は、仕事が終わっても家に帰らず、時間を持て余してウロウロし、飲みに行ったりゲームセンターに行ったりしているようです。

『働き方改革』が進めば『フラリーマン』は更に増えると言われています。

ただ、本当に『働き方改革』が進めば、困るのは『フラリーマン』ではなく、中小企業などの今でも、まともに残業代も払われていない人たちではないでしょうか?

『フラリーマン』になれる人たちは、少なくとも自分たちの時間を手に入れるわけですから、自分たちでその時間をどう使うかを考えればいいだけのことですが・・・・

『働き方改革』によって、縮められた労働時間は、ある程度は業務の効率化となって補われることでしょう。

しかし、そのシワ寄せが下請負会社に向かうことも懸念されます。

確かに、下請負法など法整備もされているのも確かですが、それでも無理して請け負っている中小企業は多々見かけます。

他所より早い時間から作業に取り掛かり、遠くの現場でも無理して朝早くに移動して、距離の問題を回避している人たちも沢山いるのです。

『働き方改革』が企業のコスト削減の対策になってしまったのでは、何の意味もないのだ。

そんな、中小企業にまで『働き方改革』が浸透するのはいつになることやら?

私の会社は、9:00~17:30までですが、9:00になってからしかパソコンの電源は入れられません。

17:30までにシャットダウンもしないといけません。

もし、5分前後以上パソコンが上がっていたら、システム監視されていて理由書を書かされるという徹底ぶりですが・・・・・・

一体、何の意味があるのだろう???????

きっと、大手企業は労働監督所の目も気にして必要以上に対応するのでしょうが、そうでない中小企業では、そうはいかないでしょう。

過度に働き過ぎな、会社のテコ入れはすべきだと思いますが、現実そう簡単ではないと現場を見ていて思います。

デンマークでは、税金が高く働けば働いただけ税金が上がるため、進んで残業をする人はいないようです。

むしろ、家族や自分の時間を大切にする文化が根付いており、デンマークは「世界一幸福な国」と言われているほどです。

日本のように、頑張れば頑張った分、生活が豊かになる国と対照的なデンマークですが、さてどっちが本当に幸せなのでしょう?

私たちも、働き過ぎの日本人から心豊かな人間へと変化していくのでしょうか?

残業をしなくても、仕事の効率を上げ仕事量をこなし、生活に困らないだけの賃金を手にして、自分にとっても家族にとっても幸福な時間を過ごせる日が本当に来たら幸せですね。

『働き方改革』が豊かな日本を作ってくれることを期待したいと思います。

『ヒュッゲ』が人生を変える!!  ~ヒュッゲとは~

2018.02.28

 

そして、『フラリーマン』が、時間を持て余して無駄な時間を過ごすのではなく、家に帰ったり、スポーツやボランティアなど、有意義な時間を過ごすような心豊かな国になれ、幸せですね?

そんな、未来を子供たちにも残してあげられればと『働き方改革』に期待しつつ、企業の都合の良いコスト削減対策にならないよう注意して見ていく必要があると思います。

日本のニュースは、細かい一部分を取り上げて問題視する傾向にありますが、もっと大きな視野をもって少しづつ改革は行われるべきではないでしょうか?

「賛成」「反対」と簡単に物事を考えるのでなく、良いところ、悪いところを、じっくり検証しこれからの未来に結び付くことを祈りたいと思います。


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