最近、テレビでもよく取り上げられる『ヒュッゲ』、なんとなくリラックスすることのように思えるが・・・・
実は、とても奥が深く、日本人にはなかなか理解ができないようだ。
日本政府は、『働き方改革』を掲げているが、日本人にはなんともシックリこない改革だと思うのは私だけだろうか?
今、世の中では『フラリーマン』と呼ばれる、会社が残業を拒否するため時間を持て余すサラリーマンまで出てきている状況だ。
そんな、日本人にも学んでほしいのが『ヒュッゲ』なのだが・・・・
そもそも、『ヒュッゲ』には的確な翻訳がない「暖かく心地よい時を過ごす」というような意味なのだが、言うだけ簡単だ! ってもんである。
『ヒュッゲ』は、デンマークの生き方・考え方のひとつとなっているのだ。
私は、『ヒュッゲ』について、一冊の話題の本を購入した。
著:ヘレン・ラッセル 『幸せってなんだっけ?』
この本は、イギリスからデンマークに移住した1年間を書いた本なのだが、面白おかしくデンマークのことを書いた本です。
ところどころ、文化の違いなどで分かりにくいところはありますが、なかなか面白い本でした。
イギリスから移り住んで見えてくる、デンマーク的な暮らしは、日本人である私たちから見ても共感できることも多く考えさせられる一冊です。
幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年 [ ヘレン・ラッセル ]
もう一冊、人気なのが『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』という本です。
世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし [ 芳子ビューエル ]
デンマークを取り巻く環境
デンマークは、地図を見ればわかるように、ほとんどが冬の北国です。
長い長い冬、15時過ぎれば日が沈みだす。
そんな国です。
また、税金も高く残業して稼いでも半分は税金で持っていかれてしまいます。
もし、仕事が合わず転職しても2年間も失業手当があります。
医療費や教育費はすべて無料と生きていくうえで、不安がないのもデンマークの特徴です。
そんな国ですが、「世界一幸福な国」ランキングでは何十年も首位をキープしている国なんです。
デンマークの人たちは、幸福度を10で表すと、ほとんどの人が8~10と答えるそうです。
そんな、デンマークの生き方のひとつに『ヒュッゲ』があります。
ヒュッゲをしよう!
では、ヒュッゲをしよう!
・・・・・・・・・・・・・・・
何をするんだ・・・・・
まず、キャンドルに火をともし、小さな喜びを思い出して、暖かい紅茶を入れる・・・・
そんな時間がヒュッゲです。
それが、お酒でも、ホームパーティでもいいのです。
幸せな時間を過ごすことが、『ヒュッゲ』なのです。
それを、デンマークの人たちは、ごく自然にやっているのです。
そして、そんな時間を大切にするために、家具やインテリアなどデザインに拘り美を大切にするのです。
ほとんどの家では、家もキレイに掃除がされ、いつでも仲間を呼べるようにしているのも、デンマークの国民性のようです。
『ヒュッゲ』だけが幸福ではない
ヘレン・ラッセルは、本の最後に、デンマーク的に暮らす10のコツとして以下のことで締めている。
- 信頼する
- ヒュッゲをする
- 体を使う
- 美に触れる
- 選択肢を減らす
- 誇りをもつ
- 家族を大切にする
- すべての職業を尊敬する
- 遊ぶ
- シェアする
デンマークの人たちは、日頃から「幸福感」というものを大事にしているのだ。
その生き方は、とてもシンプルで「幸福」ということを考えることすらない。
生活ひとつひとつに「幸福」になるための要素に囲われて生きているのだ。
最後に
確かに、私たちの住む日本では、デンマークの様に生きて行くのは難しいだろう。
しかし、デンマーク的生き方を知ることが、セカセカとあわただしいストレスだらけの社会を生きている私たち日本人にとって少しでも人生を豊かなものにしてくれるのではないだろうか?
少なくとも、たまには残業をしないで帰ることもいいのではないだろうか?
家族との時間を、大切にしようと思う機会が増えるのではないだろうか?
夫婦で、暖かい紅茶を入れ、甘いお菓子を食べながら、子供たちの成長を喜ぶ時間が増えてもいいのではないだろうか?
是非、デンマークのことを知るうえで一度読んでみてはいかがでしょうか?