初めてのロードバイク・クロスバイク


 私が、クロスバイクを買ったのは3年前でした。息子の通学用にシティーサイクルを買ったのをきっかけに、私も塩野自転車というところのクロスバイクを買いました。

 体力には自身があったので、息子とフェリーに乗って対馬へサイクリングに行きました。
自宅からフェリー乗り場まで30km 夕方仕事が終わって息子と一緒に夜に出発するフェリーに乗り込みました。対馬の北側になる比田勝港に着き、南側にある厳原港まで100km程度のコースです。
 ところが、対馬って島だから、海沿いを100kmくらい海を眺めながらと何も調べずに言ったら、山だらけでした。まだ私の自転車は腐ってもクロスバイクなのでなんとかなりましたが、息子のシティーサイクルでは地獄のようなサイクリングとなった思い出から始まりました。
ちなみに、その時にクロスバイクを息子に譲って、私はGAIANTのRX3を買いました。

 それからは、毎週土日は最低100kmは走るようにしています。
片耳だけBluetoothイヤホンをして、気楽にのんびりと寄り道もしながら7〜10時間乗っています。

年間10000kmは余裕に超えているくらい乗り続けています。

私は、そもそもバイクが好きで125ccと250ccと1000ccを乗りまわしていた人間ですが、今ではバイクは車庫で眠っています。

 最初は「所詮はチャリンコ」って感じのド素人だった私の経験や体験を、今からロードバイクやクロスバイクに乗る方に共有いたします。

 たぶん、3年間での走行距離は、アスリート並みだと思います。
コロナ感染が怖いので会社まで片道30kmも、自転車でよく会社まで行っています。

1. 自転車選び

 私も、ロードバイクを買うか、クロスバイクを買うか、どのブランドをか、などなど考えました。
結論から言うと、高い自転車は、かなりいいと言えます。
ギアのシフトチェンジも全然違います。
では、ロードバイクのカーボン製の何十万円もする高い自転車を買うか・・・・

 結論から言うと、どんなにいい自転車を買っても、より良い自転車を求めるか、思っていたより乗らなかったりと失敗した話もよく耳にします。
 私のように、スマホを何台も持ち心配性でモバイルバッテリーからなんやかんや持ち歩く人が
カーボン製のレースでも使えるような自転車を購入しても、せっかく軽い車体にいっぱい荷物を持ったのでは何の意味もないのです。

 あと、私は自転車に乗り出した時の体重が、85kgです。今は73kgです。
軽い自転車を買うより、体重を落とした方が早いんです。数万円の自転車を数年乗ってみて、そこから考えても十分です。最初から高級な自転車を買わなくてもいいと思います。

 予算に合わせて、5万円以下、10万円未満、20万円、それ以上と予算と相談した方がいいです。
あと、ノーブランド自転車は、フレームとタイヤが平行でないものもあったりと、オススメできません。以前、ネットで2万程度のクロスバイクを買ったら、見た目だけのそれはそれはひどい作りでした。

 あと、ロードバイクなど中古を専門にしているショップでオーバーホールされたものでも十分に楽しめます。間違えても街の自転車屋さんや、なんでも売っている中古ショップで買うと後悔します。
まあ、自分でオーバホールする楽しみ方もありますけれどね。
あと、ブランドものは、1年落ちで数万下がります。ほとんど仕様もかわらず、色が変わっている程度です。色を見て、何年式なんて気にしたところで、1年経てば同じことです。

 そして、もっとも大事なのが、自転車のエンジンは自転車でなく、乗る人です。
私も、クロスバイクでロードバイクの友達とも100km超えで泊まりで長距離を乗りますが、体力がなければ20万円の自転車の友達の方が遅いです。
 まずは、体力をつけ、軽量な自転車を買うよりは、自分の体重を3kgも落とせば、無理してカーボン製の自転車を買う必要はありません。シフトチェンジなんてしなくてもガンガン長時間漕ぎ続けられる体力と足があれば、高級なコンポネントなんてなくてもギアチェンジの回数が全然違ってくるので差はありません。
もちろん、体力にも自信がありスピードを求めるなら高い方がいいに決まっていますけれどね。
少しでも楽になるようにと、高い自転車を買っても、あまり乗らなくなればただの自転車です。

 息子に「お父さんの自転車がいいから早い」というので交換してたこともありますが、息子もシフトチェンジはスムーズなのは実感したけれど、そこまで差がないことを理解していました。

 サイクリング程度の目的であれば、そんなに気にすることはありません。
ただ、長距離を乗るのであれば、クロスバイクより断然ロードバイクを買った方が楽なのは確かです。何より、持つ手や体勢を変えられるメリットはとても大きいです。
 私は、ロードバイクでリュックを持ったり、いろいろ自転車に取り付けるをダサいと思ってしまうので、ハンドルにはスマホホルダー、自転車を止めやすいようにサイドスタンドも欲しいし、気楽な服で荷物を持って泊まりで自転車で遠くまで行きたい人なので、クロスバイクがに似合っているのでクロスバイクが気に入っています。気楽に乗るならクロスバイク、身軽な格好で目的地に行って帰るような乗り方をする方ならロードバイクがいいと思います。

 20万円のロードバイクをいきなり買って、数ヶ月に1度しか乗らなかったらもったいないじゃないですか?まずは、体力と楽しみ方を見つけるまでは、安い自転車でもいいと思いますよ。
とは言っても、私のクロスバイクだって7万円はしましたけれどね。決して安くはないですよ。

1. 空気圧のチェックは大事

 まず、基本中の基本ですが、ロードバイクやクロスバイクはタイヤ別に空気圧の範囲が決定してあります。ママチャリなどの低い空気圧の自転車なら、数ヶ月程度ならそんなに気にもならないでしょうが、100 PSI程度程度だと、2週間後には20%以上も空気圧が下がっています。
タイヤには、空気圧の範囲が書かれてありますので適正な空気圧にしてから乗るくせをつけることが大切です。入れ過ぎたり、少なすぎるとパンクしたりします。

 ちなみに「PSI」や「BAR」が主に使われている単位ですが、まれに「kPa(キロパスカル)」が表記されている場合があります。

 私も手動の空気入れを使っていたのですが、ある日、酔っ払って勢いで電動空気入れを購入しましたが、まじで便利です。
設定して、ポチッと押すと、指定した空気圧で止まってくれます。

 別に手動でも全然いいのですが、空気圧のゲージのあるものを購入してください。
電動の弱点は、バッテリーが切れていると入れられないのは当然ですが、朝早い時間などうるさいので近所迷惑という弱点があります。しかも、手動の方がパワーもあり早いです。
適当だと、パンクしやすくなり困ったことになります。
クロスバイクやロードバイクは、700*23C、25Cや28Cのものが多く非常にパンクしやすいです。

2. ロードバイク・クロスバイクはすぐパンクする

 クロスバイクやロードバイクに乗っていて、最初に怒るトラブルはパンクです。
それはそれは、ママチャリなどに比べ簡単にパンクします。
 歩道の段差などでもパンクしますが、車道の端を走る自転車は、多くのゴミを踏みます。
車道は、ゴミが端に集まるようになっています。
潰れた空き缶、ガラス片、釘などはもちろんですが、時には尖った石や枝でパンクすることがあります。私も最初パンク修理キットを持ち歩いていましたが、正直、チューブは安いので替えのチューブを常時持ち歩いた方がいいです。

 ほとんどの方は、替えのチューブを持ち歩いていますが、私も人気のサイクリリングコースを走ることが多いので年間2人〜3人パンクして困っている方にチューブを譲ってあげたことがあります。

 ちなみに私の一番最悪な経験は、気が付かず潰れた空き缶を踏んでしまい、前後同時にパンクしてしまい、それからは2個持ち歩いています。

パンクしても、街中なら自転車を置いて交通機関で帰り車で取りにいったり、近くのショップを探したりとなんとかなりますが、田舎道ではどうしようもないですからね。

まず、必ず持ち歩かないといけないのがチューブです。

私のオススメは、安価でそれなりにちゃんとしているのでこのチューブを買い続けています。

交換時に必要になるのが、タイヤレバーです。
正直、タイヤレバーは簡単な工具に見えて、使いやすさが全然違います。
爪の部分が薄くて、丈夫なものがいいです。
持ち歩きをかんがえると、軽いプラスチック製が理想ですが、折れたら面倒です。
しかし、3本ありますから、2本あればなんとかなりますので、1本折れても困ることはありません。

私は、パナレーサーのレバーがその条件にマッチしていると思います。

3. 工具と空気入れを必ず持っていく

 パンク時もそうですが、走行中にギアの切り替えがうまく行かなくなったり、ブレーキの聞きが悪くなったり、サドルのネジが落ちて、サドルが外れて困っている方など今まで様々な現場に遭遇しました。

 そんな高価なものはいりません。
ドライバーと六角レンチ程度を軽くて安い100均で買えばいいだけです。
あと、空気入れ、チューブ、タイヤレバーを持ち歩いておけば安心です。

空気入れは、小さくてコンパクトなものが沢山ありますが、実は私も3度買い替えました。
滅多にパンクしないと言っても、かなり慣れた私でもタイヤ交換で5分〜10分で交換はできます。
しかし、空気を入れるのに10分以上は一生懸命空気を入れないといけなく、気分が萎えてしまうのです。もちろん、電動空気入れを持ち歩けば一瞬ですが、それはそれで重たいので、少し大きめな空気入れに変えました。

4. タイヤ交換とチェーン交換

 タイヤ交換は、必ず必要になります。2〜3回外したり付けてみたり練習しておくと、すぐになれると思います。よく、新品のタイヤなんかを買う時に、amazonのレビューなんかに、「硬すぎて無理やり入れないと入らない」なんて低評価を目にしますが、それは付け方が下手くそなだけです。
ちゃんとハメていくと、初心者でもそんなに難しくはありません。
自転車が出しているYouTubeなんかを参考にするといいですよ。あまり素人記事を信用しない方がいいです。
あと、「元自転車屋が教える」なんてのもよく目にしますが、潰れたの?辞めたの?と眉唾者も多いので、きちんと解説してくれるサイトを参考にすることをお勧めします。
料理でもなんでも、素人の基本を無視したアドバイスは失敗も多いです。

サイクルベースあさひ なんかが動画でさまざまなメンテナンス方法からパーツ交換まで丁寧に解説していますよ。

 私は、毎週土日100kmは乗るので、1ヶ月で10,000kmは乗っています。
気がついた時には、タイヤが擦れて中の生地が出てきてパンクしたこともあります。
おかげで、タイヤも2回交換して、チューブは8回変えています。
息子の自転車も、タイヤ交換1回とチューブは3回変えています。
チェーンも私は2回、息子ので1回交換しています。
ついでにシフトレバーも交換しています。

 工具も安いので、自分でなんでもやってみると、とても簡単でより自転車を楽しめるようになります。

5. ディレイラーの調整

 走っていると、ギアの切り替えに違和感を感じたり、ガチャガチャ音がしたりすることがあります。
大体、シフトギアの調整ネジを少し回せば治るのですが、最初の頃はいじりすぎて分からなくなることもあります。
そんな時は、ディレイラーの調整が必要です。

 私も最初は慣れずに、何時間も調整ネジを閉めたり緩めたりしてねじ山を潰してしまいましたが、
LとHを合わせてあげ、微調整はシフトレバーの調整で簡単にできるようになります。
最初、なかなか理屈がわからないかもしれませんが、この辺りも多くの動画による解説がありますので、最初は時間をかけて仕組みを覚えてください。
すると、すぐに感覚は覚えますよ。

 せっかくいい自転車に乗っているのに、ガシャガシャ音を立てて乗っている人ってみっともないですから、いろいろ試してみてください。

6. 財布とスマホを落とさないように

 自転車に乗っていてよく見るのが、財布やスマホを落とす人です。
多分、何気なくポケットに入れたりするのでしょう。
スボンやウエアーのポケットに入れて乗るのは論外ですが
服の背中のポケットに入れたつもりが、ちゃんと入っていなかったりします。

 あと、自転車のフレームバッグなどに入れて、チャックの閉め忘れにより落としたりと
結構、タバコを含めサイクリングロードには落ちています。
私の行くサイクリングロードには、管理棟もあるのでいいのですが、一度サイクリングロード外で拾い警察に持って行くと、そこで書類書かされて貴重な時間が奪われて不機嫌になっちゃうんですよね。お礼なんかいらんから落とすな!って言いたい気分になります。
とはいえ、そのままにしておくのも可哀想だし、だから落とさないように気をつけましょう。

7. ボルトのチェック

 各ボルトの締めをチェックする癖を付けましょう。
とくに、サドルがグラグラになって困っている人を見ます。
一度かわいい女性が、側溝に落ちたのかわからなかったけれど留め具とボルトごと落下したらしく、(美人だったからか?)近くにいた人たち総勢で探し回った結果見つからず、知り合いに迎えに来てもらうことになっていました。

 サイクリング時のトラブルであれば、なんとかなりますが、もし急いでいる時などに、ちょっとしたトラブルでも自転車は、大きな時間のロスとなります。
また、部品によってはなかなか手に入らないものもあります。
日頃のメンテナンスは、とても大事です。

8. とにかく自転車を楽しむ

 自転車に乗っていると、横から車が飛び出してきたり、予期せぬパンクや、何よりお尻が痛くなったり腰が痛くなったり、筋肉痛になったり、調子に乗って遅くなって妻に送られたり、いろいろなことがあります。

 時には、何のために乗っているのかわからなくなることもあります。
自転車はお金がかからない、とんでもない! 遠くまで美味しい店を求めて自転車に乗り、時には温泉宿に泊まりででかけたり、夏場はジュース代だけでもかなりの出費です。 でも、理由を見つけて出かける。途中、海辺のおしゃれな店を見つければ、コーヒーとケーキのセットを食べて、綺麗な花畑を見つけたら写真を撮って、アンティクなショップで娘にお土産を買って、神社の言い伝えの看板を読んだり、自転車だからいろいろ気楽に立ち寄ることもできます。
よくよく考えたら、バイクのガソリン代の方が安いかも?

 でも、水筒もお弁当を持って行けば、全然お金もいらないし、楽しみ方は人それぞれです。
あと、リュックも小さいので荷物もほとんど入らないので余計なものは買わずにすみます。
それに、私は10時間とか乗りますが、2〜3時間で30kmは行けますから、2〜3時間なら飲まず食わずでも全然平気です。

 車より気楽にのんびりと出かけられるのが自転車です。
街中も田舎道も山道だって、のんびりと目的地に向かって楽しむのは山登りにも似ていると思います。私も、山登りにハマっていた時期もありましたが、似たような感じです。


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